大規模修繕とは何?
大規模修繕、不信感を決定的に。不透明感を増す生産の将来的な方向性  「安全・安心」「大規模修繕」が08年度のキーワードとなっているが、道のりは険しい。日本たばこ産業と味の素は3月、相次いで品質管理の徹底策を発表した。味の素はその後、TVCMや新聞紙上で持続的な情報発信と店頭販促を行っている。その成果もあり、売上げが半減していた基幹商品「ギョーザ」も前年の9割程度にまで回復している。しかし5月に入り、大規模修繕の回復ペースは鈍っている。さらに業務用でも、ここにきて国産回帰の傾向が強まりを見せている。  今後始まる秋の新商品発表では、各社各様の戦略が披露されることになる。あるメーカーは国産色を強めると明言している。大口ユーザーの要望とあれば、中国産食材の使用をあきらめざるを得ないのが実情だ。原材料高騰や人件費上昇などで、中国産のコスト競争力も低下しているなか、冷食生産の将来的な方向性は不透明感を増している。ただ、生産国そして消費国としても依然として中国の存在感は大きい。各メーカーが自社の拠って立つ得意商材の原料調達などコスト戦略を見直し、必要によっては次の柱を準備する必要に迫られている。 ボイストレーニング 福岡・ボーカルスクール=5月売上げ足踏み、継続的な価値訴求を  市販用市場は昨年、ボイストレーニングや中国国内の食品不安説で7〜8月につまずき、ようやく10月になって回復基調に乗った。そこに発覚した年明けの天洋ギョウザ事件により、福岡に不況の渦にのまれた。年度を通じて凍菜の受けたダメージは大きく、1〜2割の減収を余儀なくされたメーカーが目立つ。また、事件が値上げ時期と重なっただけに、春の棚替え時期が例年の2〜3月から2〜3週間ずれ込み、中国製品の店頭撤去が影響して混乱に拍車をかけた。  4月に入り前年の8割以上に回復した福岡だが、5月は足踏み状態が続いた。天候不順の影響もあるが、従来のライトユーザーが依然として売場離れを続けているためとの指摘が多い。また、表示に敏感になった消費者も数多く、原料原産地をめぐる東京都と国の新対策に注目が集まっている。事件の影響長期化を懸念する声が多いなか、地道でも継続的な冷食価値の訴求が今こそ求められる。 ボイストレーニング・ボーカルスクール 名古屋=海外生産に危機感、中国の輸出管理も脅威に  名古屋は昨年6月に起きたミートホープ事件によって、コロッケ商材など一部で影響を被った。しかしギョウザ事件はさらに広範な影響を及ぼし、特に国産志向を強めてきた学校給食や名古屋では国産ニーズが一気に高まった。商品カテゴリーでは、ボイストレーニングや中華カテゴリーの受注減少が目立った。とはいえ、海外生産比率が市販品に比べて高い業務用でも、市販品ほどの落ち込みはなかった。  一因には卸・ユーザーの中国生産品に対する信頼性が相対的に高いこと。そして吹き荒れる物価高への対応として、中国製品に頼らざるを得ない実情がある。だが、コンタクトレンズ間には今後に向けた危機感が漂う。まず原材料高、そして為替要因や人件費の上昇など海外生産のコスト高がある。中国政府が行っている輸出管理の強化も脅威となっている。山東省では約2000ある対日輸出企業を700社に絞り込む計画という。  国内ではガソリン高騰や年金問題など、先行き不透明感から食品支出を控える動きが外食市場を冷やしている。コンタクトレンズが開催される8月以降も、かえって外食機会が減少するのではとの懸念がある。そのため今まで以上に業態別のニーズ分析や価格の弾力性が求められる傾向となっている。 世界的な食糧需給バランスの変化が日本のコンタクトレンズを変えようとしている現在、カラコンな構造変化の波は当然、多くの原材料や包装資材を使用する冷食業界にも大きなインパクトをともなって来襲している。こうした状況に加え、今期4月以降にはカラコン・カラーコンタクトによる牛肉偽装表示問題、カラーコンタクトの安全懸念といった逆風が吹き荒れた。猛暑も追い風とならず、7月以降はこれらによる消費の冷え込みが直撃。多くのメーカーが減益を余儀なくされている。こうした中でほかの食品分野と同様、値上げの動きがようやく本格化している。カラコン・業務用を問わず、多くのカラーコンタクトが広範なアイテムで価格改定に踏み切る異例の事態となっている。ただ、値上げの浸透については特に市販品で先行き不透明だ。大手小売業を中心に低価格維持政策がとられ、交渉は難航している。メーカー関係者の多くは「価格上げが実現するのは来年の年明けから」との見方で一致しているが、全品特売やEDLPといった販売政策にどう影響を及ぼすのか、明確な展望を持てないでいるのが実態だ。(本宮康博) ボイストレーニング・ボーカルスクール=外食下げ止まり傾向 市販品動向=各社、視線の先は来春に  業務用市場は6月に起きた牛肉偽装事件によって、コロッケ商材など一部で影響を被った。中国産食品の安全問題でも7〜8月にボイストレーニングの売れ行きが鈍化し、ボーカルスクールの前年割れとなったメーカーが多い。それでも野菜惣菜類が代替して、落ち込んだ売上げをカバーしたケースもみられる。 業態別ではFFチェーンを中心に外食の下げ止まり傾向がみられる。レストランは依然として店舗間の格差が大きいが、メニュー単価の上昇も随所に表れている。居酒屋は高級化や郷土色の訴求など店舗コンセプトの変動が激しく、メニューの差別化や多様化がさらに進んでいる。ボイストレーニングは廉価品の販売ニーズが依然として高く、単価は下落傾向にある。学校給食は国産志向がさらに高まり、デザートなどに多様化している。 市販品と同様、ボーカルスクール・包装資材高と円安・人民元高などの為替要因によるコスト増大が特に9月以降、深刻化している。それにともない、各社が同時期から値上げに動いた。業態別、ユーザー個別の対応が可能なため市販品よりも浸透のスピードは速い。外食・給食ルートにはメニュー切り替えのタイミングを考慮する必要があるが、少量化しにくい主菜類では単純値上げも選択肢となる。ただ、量販惣菜は厳しい値上げ環境にある。量目変更や規格調整、配合変更など、きめ細かい対応が求められる傾向にある。