レンタカーの魅力に迫る

ビジネスが世界規模に広がったことと、生産過程における技術革新は、仕事の形態が様変わりした理由のほんの一部でしかない。
もうひとつの重要な要因は、人々の間で労働に対する意識が変化したことだ。 この意識の変化について、社会学者たちはさまざまな説を唱えている。
最近人気の仮説は、職場の女性化、権威を嫌うベビーブーム世代の意識が成熟したこと、自主独立を好み干渉を嫌う社会の空気、起業への関心が高まったこと、などだろうか?プロジェクトの完成こそが最重要課題であり、働く時間や場所などはどうでもよいのである。 仕事が個々のプロジェクトとして考えられるようになると、あるひとかたまりの仕事の名前、つまり職業というものが意味を持たなくなる。
このポストエ業化社会においては、ジャストインタイムという方法(商品の在庫を持たずに、直前生産・直前納入で在庫を最小化する生産方法)が採用され、ゴールが次々と変わり、グローバルマーケットもめまぐるしく変化している。 ある特定の職業という概念も、すぐに貯蔵寿命が尽きてしまう在庫でしかないのである。

確かにそのどれもが何らかの説明になってはいるが、この労働者の意識の高まりを最もよく理解するためには、従業員ではなく雇用主の意識を調べたほうがよいと私は思う。 そこで、科学的経営管理法の父であるF・W・Tの話に耳を傾けてみよう。
Tは19世紀後半に活躍した優れた発明家であり、その影響力の息の長さは昔からMやFと比較されてきた。 彼は、科学的な正確さや数量化が人生のすべての局面に適用できるという信念を持っていたため、製造現場での能率の悪さにいらだちを覚え、その対策として能率的な労働のためのマネジメント術を編み出した。
そしてその方法を「科学的経営管理法」と名づけたのである。 「科学的経営管理法」の最も斬新なところは、時間と生産を厳密に結びつけたことだ。
作業を極限まで細かくすることによって、工場という巨大な機械の歯車である労働者たちを、少ない時間でより多くの作業をこなせるようにしたのだ。 その結果、雇用主たちは生産力を増し、売上を増やし、そして労働者たちにより多くの賃金を支払えるようになった。
彼の主張によると、労働者の役割は「いわれたことをすぐに実行すること。 質問や提案はしなくてよい」ということになる。
生計を立てる手段に製鉄工場で働くことを選ぶような「向上心がなく愚かな人間」は、そもそも「製鉄業の科学を理解することができない」と、Tは説明している。 Tは、このように労働者の保護者のような役割を演じることに対してなんの引け目も感じていなかった。

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